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ピアノの発表会で失敗しないための方法3選


 

「失敗したらどうしよう・・・」「恥をかきたくない」

 

ピアノの発表会で不安、緊張があるのは当たり前のこと

 

大事なのはいかに上手に乗りこえていいパフォーマンス(演奏)ができるか、ということです。

 

事前に失敗しないように不安や心配ごと取り除いていくことはできます。

 

今回は発表会で失敗しないために事前にできること3選にまとめて書いていきますね

 

発表会で失敗しないための方法3選


1、とにかく練習あるのみ!

2、曲の弾き始め、出だしの練習を念入りに

3、本番と同じような条件を作って練習する

 

ひとつひとつ解説していきますね。

 

とにかく練習あるのみ!


つきなみのひとことですが、まずこれは絶対条件です。

 

ピアノが弾ける=音とリズムの情報を指、身体を使っての運動動作に換えることで「弾ける」ということになります。

 

頭でわかってても、実際の演奏のクオリティーが伴っていなければ弾けたことにはならない。

 

ましてや発表会は人に聞いてもらうための演奏、いい加減なことはできないですよね。

 

とにかく身体にしっかりと染みるまで練習を重ねましょう。

 

苦手なところ、弾きづらい箇所は特に念入りに。

 

ピアノが思うように弾けない、お悩みの方はこちらの記事が参考になると思います

  ↓↓↓

ピアノが思うように弾けなくてイライラします。できない原因は?改善のための5つのステップ

 

曲の弾き始め、出だしの練習を念入りに


演奏の成功の要因のひとつが弾き始めがうまくいくこと、つまり曲の出だしを決めること。

 

言い換えればイントロがばっちり決まると、そのあとの演奏がうまくいきやすい、ということです。

 

曲によっていろいろな心構えなどありますが、ひとことでまとめるなら

 

どんな音で、どれくらいの速さで、どんな雰囲気の音が欲しいのか

 

イメージを自身の中にしっかりと持ちましょう

 

イメージ通りの出だしが決まれば、気分的にどんどん曲に入っていつの間にか失敗しないか、そんな不安も薄らいでいきます

 

本番と同じような条件を作って練習する


 

本番を想定しての練習をするというのも本番で失敗しないためのリスク回避になります。

 

例を挙げると

①衣装 ②靴 ③楽譜 ④ピアノのふたを開けたらまずは通して弾く ⑤もしもできるならこんな練習も

 

女の子の場合、せっかくの晴れ舞台、ドレスで演奏したいという希望もあるでしょう

 

ただし普段着慣れていない衣装です。早めに揃えて着用した感触に慣れておくといいでしょう

 

スカートが以外とごわついて気になったり、座ったときに違和感を感じたりする場合もあります。

 

私は大学時代の演奏会で初めてドレスを着用しました。華やかな姿に心踊ってうれしかったですね。

 

ただ、着慣れないドレスの感触に気を取られて、失敗はしなかったものの演奏に集中できなかった経験をしました。

 

あとは、靴。ぺったんこの靴底のものならまず心配ないですが、ヒールのあるタイプは要注意

 

特にペダルを使っての演奏の場合は靴を履いての感覚を知っておいた方が気が散るというリスクを下げられます。

 

あと長袖を着用する場合も袖丈に注意が必要です。

 

お子さんの発表会衣装選びのポイント、こちらのブログで詳しく解説しています

 ↓↓↓

子どもの発表会の服装はどうしたら?男女別失敗しない衣装選びのポイント

 

 

1曲から購入できる楽譜だとこういった1枚1枚に分かれていますよね。

(※ちなみに写真のは自作アレンジ楽譜です)

 

このままの状態はNGです。理由としてはビジュアル的によろしくない。

 

それとホールのエアコンの風等で譜面台から落下してしまうといったケースがあるからです。

 

ファイルに入れるか、色画用紙のなどの台紙をつけてしっかり製本しましょう

 

きちんと感を出す、これも来場者への礼のひとつです

 

もちろん、暗譜で演奏できるなら1番いいですよね。

 

ただし、台紙に貼ると今までとは違った楽譜に見え方になります

 

見える高さが変わったり、横に並べたときの見え方の感覚が変わるなど。

 

台紙をつかる場合は早めに製本して見え方に慣れておくことをおすすめします。

 

クリアファイルの場合はリハーサル当日にホールの照明などで光って見えなくなるケースがないか、確認しましょう

 

ピアノのふたを開けたらまずは通して弾いてみる


 

発表会本番は一発勝負です。

 

それと同じ条件を作って練習するのも失敗のリスクを下げることにつながります。

 

カンタンにできる方法、ピアノのふたをあけたらまずは通して弾いてみる

 

パラパラと部分練習や指ほぐしのための基礎練習(ハノンなど)いっさいしない

 

冬場での演奏の場合は手をあたためる手段を考えるというのも想定して練習しておく。

 

集中して普段の瞬発力を発揮できる環境下での経験を積んでおくのも失敗するリスクを回避できます。

 

もしもできるならこんな練習も・・・


 

家の楽器は電子ピアノ、キーボード、でも発表会本番はホンモノのグランドピアノ、そんな方もいらっしゃると思います。

 

教室での普段のレッスン時にしっかり感触をつかむ意識を持ちましょう。

 

感触が違うからこその違い、いい音がでる、音が広がるなどの違いを楽しむ気持ちで、前向きに挑みましょう。

 

あと、もしもできるならになりますが、こんな失敗回避の練習方法も、ということでご紹介しておきますね。

 

市民文化センター等ではときどきホールを解放してグランドピアノを演奏させてくれるイベントを開催しています。

 

時間単位での有料になりますが、ホールでの演奏の感覚をつかむいい勉強になるのはまちがいないです。

 

私が過去にやってしまった失敗体験

 

私はクラシックのコンサート、コンクール、ポピュラー、ポップスのライブ、セッション200回以上の演奏経験あります。

 

もう数え切れないくらいの失敗をしてきました。

 

音が抜けてしまった、頭が真っ白になってしまった・・・

 

そんな時どうしてきたか、経験者の体験談と思って参考にして下さいね

 

まちがっても演奏は止めない!!

 

自分は何度も演奏しているからどこがまちがっているかはわかる、でも聞いている人にとっては初めての演奏

 

音さえなっていればわからない、そんなものです。

 

「え、あそこで失敗したの?わからなかった・・・」実際そういった声をよく聞きます。

 

とにかく音楽が流れている時間の流れを止めない、たとえまちがった音を出したとして止まってやり直しするより傷が浅くてすみます。

 

あとこれはぜひ心がけておいてもらいたいことがあります。それは

 

リハーサルで張り切りすぎないこと

 

ようは燃えつき症候群というやつです。

 

リハーサルでばっちりいい演奏ができて達成感、満足感を味わってしまった。

 

肝心の本番でいいようにテンションが上がらずに不本意な演奏になってしまった、今でも覚えている苦い経験です。

 

ついつい力が入りがちなリハーサルですが、あまり力をいれすぎず確認程度でとどめておいた方がいいです。

 

失敗はこれからへの糧!次に活かせればそれでよし

 

失敗はイヤなもの、恥ずかしく思うのも当然です。だれだってしたくないものです。

 

でも、私は数多くの失敗でたくさんのことを学びました

 

より速く身体へ覚え込ませるための練習方法、クオリティーアップのための練習、練習スケジュールの立て方、メンタル的なことなど

 

失敗がなかったらこれらのことは学べなかった、だから結果としては失敗はいい経験、そう思えてます。

 

失敗はこれからの自分への糧になります。

 

失敗して後悔しているだけではなにも変わらない、次にむけて活かすこと、なにか得るものがあればそれでいいじゃないですか!

 

いい経験と思ってあとで笑い話しにすることもできます。

 

発表会での演奏は緊張する、失敗したらどうしよう、不安はあって当たり前

 

大きなステージ上でフルコンサートサイズのグランドピアノを演奏する、めったにない経験

 

思いきり自分の思いを、やってきた自分を信じて精一杯やってみましょう

 

大丈夫!たとえ失敗があったとしても曲に対する思いと熱意があれば絶対聞いている人には伝わりますから!

 


 

山田 千春(ちーぼー先生)

 

静岡県裾野市にて好きな1曲レッスン専門ピアノ教室「ハルポピュラー音楽教室」主宰。ピアノ講師歴30年、ライブ、セッション出演回数200回以上。6回のレッスンで好きな1曲が弾けた、楽譜が苦手でもピアノが弾けた!裾野市で唯一のピアノ教室と好評をいただいています。

 

黒いハットがトレードマーク、スーパー戦隊&仮面ライダーが大好き